退職を引き止められたらどうする?

介護職の仕事は人の生活を支える大変意義のある仕事ですが、精神的、肉体的な負荷が大きい職業でもあります。そうした中で、退職を決意することは決して珍しいことではありません。しかし、退職を切り出した際に職場から引き止められることも少なくありません。退職の意を伝えたにもかかわらず、引き止められたらどうすれば良いのでしょうか。

まず、退職を決意した理由をはっきりと自分自身で理解しておくことが重要です。仕事の量が多いから、人間関係に悩んでいるから、体力的に続けられないからなど、具体的な理由を明確にしておくことで、引き止められた際にきちんと説明することができます。次に、退職の意志を伝える際は、感情的にならずに冷静かつ礼儀正しく話すことが大切です。怒りや不満が理由であっても、それを前面に出すのではなく、ポジティブな表現を心がけましょう。例えば、「新しい挑戦をしたい」というように自分の成長を望む姿勢を示すと良いでしょう。

引き止めに対しては、感謝の意を示しつつ、自分の決意が固いことを伝えます。引き止められることは、仕事ぶりが評価されている証拠でもありますので「これまでの経験を大切に思っています」と、感謝の気持ちを忘れずに。しかし、その上で「自分の将来のために、今回の決断に至りました」と、自分の意志をはっきりと伝えることが大切です。また、引き止められた場合でも、会社側が提案する改善策や条件を聞くことは重要です。ただし、それに対してすぐに答えを出さなくても良いでしょう。「検討します」と伝え、一度落ち着いてから自分にとって本当に納得のいく選択かどうかを考えましょう。